機中では過労から嘔吐 佳菜子を変身させた山田コーチの“カツ”

[ 2012年3月30日 08:23 ]

女子SPの演技を終え、山田満知子コーチ(左)と笑顔で採点を待つ村上佳菜子

フィギュアスケート世界選手権第4日

(3月29日 フランス・ニース)
 女子ショートプログラム(SP)が行われ、村上佳菜子(17=中京大中京)は自己ベストの63・45点に肉薄する62・67点をマークし、2位スタート。演技を終えると山田満知子コーチと抱擁し、「先生がほめてくれた。頑張って良かった」と喜んだ。

 大会前、なかなか調子が上がらない教え子に業を煮やした山田コーチが、会場近くのカフェで緊急会議を開いた。好発進の要因を聞かれ「一番は活を入れてもらったこと」と村上。きつく説教をされた翌日から、動きが一変した。

 日本を出発する前夜まで試合に出場し、機中では疲れと寝不足から嘔吐した。万全の体調ではなかったが、積み上げた練習を信じた。「パニックにならなくなった。気持ちが一番成長した」と自らの変化にうなずいた。

 今大会の目標は「6位以内」だったが、優勝も狙える好位置につけた。「SPが思い通りにできてもフリーでボロボロになる。(二つを)そろえたい」と、フリーではこの日味わった歓喜の再現を狙う。(共同)

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