錦織&伊達ペア 主催者推薦で全豪出場!ロンドンへ照準!

[ 2012年1月19日 06:00 ]

昨年11月に親善試合で同じコートに立った伊達(左)と錦織

全豪オープンテニス第3日

(1月18日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 日本最強タッグ結成だ。錦織圭(22=フリー)とクルム伊達公子(41=エステティックTBC)が混合ダブルスに主催者推薦で出場することが決まった。1回戦で昨年全米オープン準優勝のアルゼンチンペアと対戦する。混合ダブルスは7月開幕のロンドン五輪で1924年パリ大会以来88年ぶりに復活する種目。五輪メダル獲得へ向けて日本の両エースが新たな戦いに挑む。錦織は19日の男子シングルス2回戦で世界ランキング94位のマシュー・エブデン(24=オーストラリア)と対戦する。

 日本のエース2人に朗報が届いた。この日夕、推薦枠での混合ダブルス出場が主催者に認められた。32組による混合ダブルスの出場は基本的に両選手の世界ランキングの合計が少ない順番で決まる。現在、錦織は26位、クルム伊達は79位。クルム伊達は「錦織君のランキングが上がったと言っても、届かない」とランキングでの出場は諦めていたが、幸運にもアジア選手に与えられる推薦枠が転がり込んできた。

 ともにシングルスを最優先してきたため、4大大会の混合ダブルスに出場するのは初めて。正式種目に復活するロンドン五輪を見据えて、今大会での混合出場を模索してきた。混合ダブルスは、34年ウィンブルドンで三木龍喜がドロシー・ラウンド(英国)と組んで4大大会で日本勢が初制覇した種目。その後も平木理化、杉山愛が優勝しており、日本の得意種目とも言える。ロンドン五輪の指揮を執る村上武資代表監督(46)は「(錦織)圭は多様なショットが打てるし、後ろで強みがある。伊達はボレーの技術も高いし、前で決めきれる。全くタイプの違う2人が組むので、お互いを生かし合えば、面白い」と期待を込めた。

 ロンドン五輪の混合ダブルスの出場枠は16組。ハードルは高いが出場ペアが少ない分、出場できればメダルには近くなる。村上監督は「五輪へ向け今回プレーできることは大きい」と五輪のメダル獲得へ向けた今大会の重要性を強調した。

 錦織は自身のフェイスブックで、19歳年上とのペア結成を「エキサイティングニュース」と報告し「ゴー・チーム・ジャパン」と意気込みを書き込んだ。女子シングルス1回戦で敗退したクルム伊達はこの日も練習コートで体を動かし、準備は万全だ。初戦はあす20日以降。アルゼンチンの強豪ペア、ヒセラ・ドゥルコ(26)、エドゥアルド・シュワンク(25)組と対戦する。日本の誇る2人のエースによる新たな戦いに注目だ。

 ▽ロンドン五輪への道 全仏オープン終了後の6月11日のシングルスの世界ランキングで、男女とも上位56人(1国最大4人まで)に自動的に出場権が与えられる。シングルスは64枠で、残り8枠は推薦などで決まる。70位前後が出場権獲得の目安とみられる。混合ダブルスは16枠で、12枠は両選手のランキングの合計の少ない順番で決まり、残り4枠は推薦となる。

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2012年1月19日のニュース