遼くん、松山と同組!逆転賞金王へ「回りやすい」

[ 2011年11月23日 06:00 ]

帰国会見を終えた石川遼は「さあ帰って荷造りして出発」と笑顔

カシオワールド・オープン

(11月24日 高知・Kochi黒潮CC)
 石川遼(20=パナソニック)と松山英樹(19=東北福祉大)が直接対決する。カシオワールド・オープンは24日、高知・Kochi黒潮CCで開幕する。22日には予選ラウンドの組み合わせが発表され、2人が昨年の日本オープン以来の同組になった。賞金ランクで1位と約6500万円差の2位につける石川が賞金王になるには残り2試合を連勝するしかない。ライバル対決を制して決勝ラウンドに弾みをつける。

 世界選抜としての戦いを終え、石川は国内ツアー最後の2試合に気持ちを切り替えた。この日早朝、プレジデンツ・カップが行われたオーストラリアから成田空港に到着。「(前戦のダンロップ・)フェニックスの結果はオーストラリアでも気にしていた」といい、「何とか(賞金王の)可能性は残った。周りの動向を気にせず自分のゴルフをやる」と逆転での賞金王へ闘志をたぎらせた。

 残り2試合とも欠場する賞金ランク1位ベ・サンムンを逆転する可能性があるのは賞金ランク7位までで、いずれも連勝して計8000万円の優勝賞金を獲得するしかない。条件は厳しいが、石川のモチベーションを高める組み合わせが発表された。同学年のライバル、松山と昨年の日本オープン予選ラウンド以来のラウンドが決まったのだ。

 前回の直接対決では第1日は同スコア。第2日に3打差をつけられ後塵(こうじん)を拝した。当時の松山はツアーでの実績はなかったが、今は三井住友VISA太平洋マスターズで優勝したトップ選手の一人。「英樹とは回りやすいが、今度はツアーで1勝している選手として見る」とよりライバル意識は強くなった。ともに世界で勝つことが目標で、「目指す部分は同じ。お互い夢に向かって最終的に2人がそこにいればいい」と力を認めているからこそ、続けて負けるわけにはいかない。

 プレジデンツカップでは連敗の後に連勝。「絶対に勝つんだという強い気持ちを持てた」ことが何よりの収穫だった。成田空港から埼玉県内の自宅に帰り、荷造りして再び移動するハードな一日にも「1週間通して体は動いていた。同じようなショットが今週もできると信じている」と言い切った。松山との対決、そして、その先の優勝へ。石川は決意を胸に、戦いの舞台となる高知に入った。

 ▼昨年の日本オープンVTR 石川と松山は予選ラウンドで同組となり、第1日はともに68で譲らず首位と3打差の4位と好発進。第2日は石川が出入りの激しい内容の70で5位に後退した一方で、松山はこの日のベストスコアの67をマークし2打差の3位に浮上した。最終成績では石川が8位で松山は3位だった。

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2011年11月23日のニュース