琴奨菊「クソ!」1敗も“日本一”パワーもらった

[ 2011年11月23日 06:00 ]

ソフトバンク・松田(右)の長男を笑顔で抱きかかえる琴奨菊(中)右は本多

大相撲九州場所10日目

(11月22日 福岡国際センター)
 琴奨菊は荒い息を吐きながら西支度部屋に戻り「あ~クソ!」と大きな声を出し悔しがった。

 昇進後の初黒星は完敗だった。得意の左四つも、把瑠都に右上手をつかまれて胸を合わせる苦しい体勢。左上手を切ろうと腰を振り、右おっつけで前に出ようとしたが、最後は一方的に寄り切られた。

 「上手を切りにいくか、下手をおっつけるか、どっちか徹底してやらないと。アレじゃ勝てない。勉強になりました」。この日は日本シリーズで優勝したプロ野球ソフトバンクの松田、本多の両内野手が会場に駆けつけた。親交のある2人の激励に白星で応えられなかったが、帰り際に握手をかわし笑顔を取り戻した。「一日一番でやるだけ」。優勝争いを諦めるにはまだ早い。終盤戦で新大関の真価が問われる。

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