ジョコビッチ 初の決勝で世界ランク初の1位も確定

[ 2011年7月2日 06:00 ]

男子シングルス準決勝で、ジョーウィルフリード・ツォンガを破って決勝進出を決めたノバク・ジョコビッチ

ウィンブルドン選手権第11日

(7月1日 英ロンドン・オールイングランドクラブ)
 ウィンブルドン選手権男子シングルス準決勝で第2シードのノバク・ジョコビッチ(24)が第12シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(26)に3―1で勝ち、初の決勝進出を決めた。ジョコビッチは大会後の世界ランキング1位の座も確定させた。3日の決勝で今年の全豪以来3度目の4大大会優勝を狙う。ジュニアの男子シングルスで内田海智(16=大阪・大産大付高)は準決勝で第16シードのルーク・サビル(17)に0―2で負け、決勝進出はならなかった。

 ジョコビッチがウィンブルドンの準決勝で3度目の挑戦にして初めて決勝に進んだ。全仏で今年唯一の黒星を喫したフェデラーを準々決勝で下したツォンガを撃破。最後は3度目のマッチポイントでサービスエースを決めると、仰向けになって歓喜した。04年2月からフェデラーとナダルの2人で世界ランク1位を7年5カ月にわたって分け合っていたが、第3の男と呼ばれたジョコビッチがついに世界ランキング1位の座についた。

 最初のゲームでいきなりブレークされたが、勝負どころでは正確無比なショットを繰り出してものにし、第1ゲームをタイブレークの末に奪取。第3セットはツォンガの粘りで取られたが、第4セットは第2ゲームでブレークして押し切った。これで4大大会決勝は今年の全豪以来5度目。テニスの聖地で世界王者の力をみせつける準備は整った。

 ≪ツォンガ 2戦連続の金星ならず≫ツォンガは準々決勝のフェデラーに続く2戦連続の金星はならなかった。0―2で迎えた第3セットはジョコビッチに2度のマッチポイントを握られながらも粘って奪取。しかし、第4セットは疲れが目立ち、余力は残っていなかった。強烈なサーブで健闘したが、3時間7分の熱戦の末に敗れ、08年全豪オープン以来の4大大会決勝進出はならなかった。

続きを表示

2011年7月2日のニュース