元蒼国来、復帰へ意欲 今月下旬に稽古再開予定

[ 2011年6月9日 19:17 ]

 仮処分申請で日本相撲協会と和解した元幕内蒼国来の恩和図布新氏は9日、東京都内で記者会見し「前向きになった。これから本訴に移るが、少しずつ稽古もしていきたい」と話し、本訴で八百長への関与否定を勝ち取った上で、力士として土俵復帰に意欲を示した。

 着物姿の同氏はまげを結い、現役時代そのままの格好。かつての師匠、荒汐親方(元小結大豊)の夫人、鈴木ゆかさんによると、同氏は4月に解雇処分を受けた以降も荒汐部屋に住んでおり、ジムに通うなどして体調維持に努めているという。

 7月の名古屋場所に向け、部屋の力士らは19日に愛知県内の宿舎に移るが、同氏も同行する。今月下旬に若手と稽古を再開する予定。親方夫人は「前例のないことだけど、全面的に協力したい」と述べた。

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2011年6月9日のニュース