藍、全開宣言!12時間爆睡でショット“お目覚め”

[ 2011年6月9日 06:00 ]

プロアマ戦の18番、バーディーパットを決め、同組のアマチュア選手とタッチをかわす宮里藍

 女子ゴルフツアーのサントリー・レディースは9日、神戸市の六甲国際GC(6499ヤード、パー72)で開幕する。今季、国内ツアー3試合目の出場となる宮里藍(25=サントリー)は8日、プロアマ戦で最終調整した。好調時のリズムを取り戻したことで、安定感を増したショットを武器に、2年ぶりに出場するホステス大会で7年ぶりの優勝を狙う。

 宮里にようやくショットの切れ味が戻ってきた。この日のプロアマ戦では随所で正確なショットを披露し、5番パー4では残り120ヤードからベタピンにつけてバーディー。前夜に米国から帰国した疲れを感じさせない内容で最終調整を終え「今日は良かったと思う。心地よいリズムでショットもパットも打てています」と明るい表情を見せた。

 シーズン序盤は極度の不振に苦しんだ宮里だが、スイング・リズムを取り戻したことで一気にショットが改善した。春先はスイング修正への意識が先行していたが、2戦前の米女子ツアー、サイベースマッチプレー選手権の直前から「技術のことを一回忘れて、テンポやリズムを重点的にやった」と、練習ポイントを見直した。テンポを極端に速くした後に超スローテンポで打つなどして、自分に合ったタイミングを模索。5勝した昨年の好調時に近い感覚を取り戻し、マッチプレー選手権で準々決勝進出(5位タイ)、その翌週のショップライト・クラシックでは20位――と徐々に調子も上がってきた。

 「今回は飛行機で寝られたし、いい状態です」。これまでは日米間の移動では機内でほとんど眠れなかったそうだが、今回は関係者から“食べない方が寝られる”とアドバイスされ、機内食を我慢して水だけで過ごした。すると「14時間のフライトのうち、12時間寝た」と“爆睡”に成功。時差ボケのため初日は出遅れが多かったが、今回は第1ラウンドから全開でプレーできる状況が整った。

 今季の国内2戦はダイキンオーキッドで予選落ち、ワールドレディース・サロンパスカップで49位と成績が振るわないどころか、6ラウンドして60台が一度も出ていない。ホステスプロの意地に懸けて、完全復活を目指す。

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