ナダル全仏連覇!ボルグに並んだ最多6度目V

[ 2011年6月7日 06:00 ]

連覇を果たし、表彰式でトロフィーをかむラファエル・ナダル

全仏オープンテニス最終日

(6月5日 ローランギャロス)
 男子シングルス決勝で第1シードのラファエル・ナダル(25=スペイン)が2年ぶりの優勝を狙ったロジャー・フェデラー(29=スイス)を3―1で下し、2年ぶり6度目の優勝を果たした。ビョルン・ボルグ(スウェーデン)の全仏最多優勝回数に並び、4大大会でも6位タイの通算10勝目。フェデラーはナダルとの全仏の対戦では5戦全敗となり、昨年の全豪以来の4大大会17勝目はならなかった。

 ナダルが永遠のライバルのフェデラーを下し、世界王者の座を守った。4大大会の決勝で歴代最多となる8度目の対戦。新旧王者対決は3時間40分の熱戦の末に決着した。対戦成績はナダルの6勝2敗となった。

 「必死に戦ってきた。最後に最高のプレーができた」。決勝で負ければ世界ランク1位の座をノバク・ジョコビッチ(24=セルビア)に明け渡すことになっていたが、陥落の危機を脱して安どの表情を見せた。

 大会中、好不調の波が激しかったフォアは決勝も同じだった。第1セットは2―5の第8ゲームで、セットポイントを握られる大ピンチ。しかし、勝負どころでスピンの利いたショットが決まりだし、5ゲーム連取で試合の主導権を握った。

 第2セットはタイブレークの末に連取。第3セットはフェデラーに粘られて落としたが、第4セットの第1ゲームは0―40から、5ポイント連続で奪い、強い勝利への執着心を示した。「フェデラーは強かったが、自信を取り戻せた優勝となった」。得意の全仏の通算成績を45勝1敗とし胸を張った。

 4大大会通算10勝目に、ボルグの24歳30日に次ぐ25歳2日と2番目の若さで到達した。4大大会決勝は10勝2敗。10度以上決勝に出場した選手では最高の勝率8割3分3厘を誇る。「今大会は調子の悪い時期もあったが、これで残りのシーズンの重圧も減る」。ナダル時代は当分続きそうだ。

 ≪被災者のため…今年もジャパンOP出場≫ナダルが昨年優勝した楽天ジャパン・オープン(10月3日開幕、東京・有明)に2年連続で出場することが決まった。テニス関係者が明かしたもので、東日本大震災の被災者を励ますためにも来日を決意したという。大会では慈善活動も予定されており、ナダルもコート外のイベントに積極的に参加しそうだ。

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2011年6月7日のニュース