元大嶽親方が証人出廷「人生終わると思った」

[ 2011年6月7日 19:08 ]

 大相撲の野球賭博事件で、恐喝罪などに問われた元力士古市満朝被告(39)の公判が7日、東京地裁(登石郁朗裁判長)であり、元大関琴光喜が8千万円を要求された場に同席した元大嶽親方(元関脇貴闘力)が出廷。「金を要求された。マスコミに野球賭博をばらされると人生が終わってしまうと思った」と証言、事件については「全部忘れたい」と述べた。

 検察側の冒頭陳述によると、元琴光喜が、元大嶽親方の賭けの勝ち金500万円を胴元側に請求したところ、支払いをめぐってトラブルになり、恐喝事件につながったとされる。弁護側はこの経緯を尋ねたが、元大嶽親方は「覚えていない」と繰り返した。

 起訴状によると、古市被告は昨年1~3月、元琴光喜から賭博の口止め料名目で350万円を喝取、暴力団員2人と共謀して8千万円も要求したが未遂に終わった。賭博の胴元だった元幕下からも300万円を脅し取った、としている。

 古市被告は全面無罪を主張している。

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2011年6月7日のニュース