名古屋場所通常開催を容認 高木文科相 留意事項も通知

[ 2011年6月3日 13:30 ]

 高木義明文部科学相は3日の記者会見で、日本相撲協会が7月の名古屋場所の通常開催を正式決定したことについて「多くのファンが本場所を見たいと思っていただろう。東日本大震災の被災者に勇気や励ましを与えることになればいいのではないか」と述べ、容認する考えを示した。

 一方、協会から報告を受けた組織改革の工程表のうち相撲部屋の位置付けや年寄名跡の取り扱いなどの項目に対し、「留意事項」として、第三者委員会の答申などを踏まえ具体的な改善策を検討するよう文書で求めたことを明らかにした。高木氏は「ガバナンス(統治)改革の進捗状況の随時報告を求めたい」と話した。

 答申は、相撲部屋の位置付けを理事会が指揮監督する協会組織の一部とし、年寄名跡の譲渡に絡んだ金銭授受を認めないなどとしている。

 また、名古屋場所での内閣総理大臣杯授与については「官邸の判断だが通常の取り扱いでいいのではないか」とした。

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2011年6月3日のニュース