技量審査場所を総括 放駒理事長「きちんとできた」

[ 2011年5月23日 06:00 ]

大相撲技量審査場所千秋楽

(5月22日 両国国技館)
 放駒理事長(元大関・魁傑)は初の技量審査場所を振り返り「いい相撲が多かった。大勢の人が来てくれたから気合が入ったのだと思う」と満足げに話した。相撲協会によると今場所、監察委員会や審判部から故意の無気力相撲と指摘された一番は皆無だったという。同理事長は「力士も最初は戸惑いがあったかもしれないが、やると決めたことはきちんとできたと思う」と成果があったことを強調した。

 また、八百長問題に関しては、場所中に特別調査委員会が最終報告書をまとめ、26日の理事会に提出することになった。これで表面的には本場所再開の鍵とされる「全容解明、再発防止、処分」の3点セットがそろうことになる。

 しかし、同委の最終報告書では、八百長は今回だけではなく受け継がれたものだという見解が記されている。同理事長は審判部と監察委が25日に行う合同会議の結果を受け、理事会を経てから監督官庁の文部科学省に報告に出向く予定だが、名古屋場所からの通常開催については「何とも言えません」と言葉を濁すだけだった。

続きを表示

2011年5月23日のニュース