遼くん、パット向上へ“お手々のしわとしわを…”

[ 2011年5月18日 06:00 ]

手のひらを合わせてパターをはさみ、素振りをする石川遼

とおとうみ浜松オープン

(5月19日 グランディ浜名湖GC)
 男子ゴルフのとおとうみ浜松オープンは静岡県のグランディ浜名湖GCで19日に開幕する。石川遼(19=パナソニック)は17日、会場で初ラウンドを行った。課題としているパッティングでは“合掌素振り”をルーティンに取り入れて準備完了。今季から始まった新設トーナメントで、記念すべき第1回大会の覇者を目指す。

 お手々のしわとしわを合わせれば…、幸せどころかパットだって入ってしまう。雷雨のために15ホールで切り上げたラウンドで、石川はパッティングを打つ前に必ずある動作を入れていた。

 まずは両手のひらでグリップを挟み込むように持って素振りをする。それからきちんと握り直して実際に球を打つ。「手のひらで挟むだけだとパターがグラグラして、手の力ではストロークができない。だから肩で動かすしかなくて、見た目としては凄くいいストロークになる」

 手先を使わずに体全体でストロークするための1つのアイデア。今年に入ってから考案。これまでは使ってこなかったが、4月の国内ツアー開幕後からパットの試行錯誤が続いていることから、試合で取り入れることを決断した。先週の最終日から始めたルーティンを、今週は練習日から体に染みこませ、試合でもそのまま使うつもりだ。

 最新の世界ランクで53位に後退した石川は、全米オープン出場に黄信号がともっている。出場資格は23日、もしくは6月13日時点での世界ランク50位以内。23日の全米オープン国内最終予選にはエントリーしておらず、「マスターズに比べれば全米オープンはまだ優勝まで考えられない。世界ランクで出られないならそこまでの実力。行っても意味がないと割り切った」と出場する大会で好成績を残し世界ランクを上げることに集中する。まずは今大会で優勝を狙う。コースは広々としたフェアウエーが特徴で、湖からの風にさえ気をつければ石川向き。「凄く打ちやすいし、プレーしやすい」という相性を生かすためにも合掌パットの成否が鍵を握る。

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