膨らむ金メダルへの期待…入江“世界最速”V

[ 2011年4月11日 06:00 ]

男子200メートル背泳ぎを制し、2位の渡辺一樹(手前)と笑顔で握手する入江陵介

競泳世界選手権代表選考会第2日

(4月10日 浜松市総合水泳場)
 男子200メートル背泳ぎで、09年世界選手権銀メダリストの入江陵介(21=イトマンSS)が高速水着が禁止となった昨季以降、世界最速記録となる1分54秒08で制した。100メートルに続いて派遣標準記録1を突破し、200メートルの代表切符も獲得。初の金メダル獲得へ向けて、期待が膨らんできた。

 入江は今季最初の長水路のレースで、昨季1度も出せなかった1分54秒台をいきなりマークした。目標としていた1分53秒台に迫る1分54秒08。昨年の世界ランキング1位のロクテ(米国)の1分54秒12をも上回った。それでも「もうちょっといいタイムで泳ぎたかった」と悔しそうなコメントを口にするあたりに冬場の練習の充実ぶりがうかがえる。

 前半100メートルは日本記録とほぼ同じペース。消極的になるのが課題だったが「後半苦しくなるとか考えている場合じゃない。震災に遭われた方はもっと苦しい思いをしている」と突っ込んだ。その上で後半大きくタイムを落とさなかったことが収穫。「世界で戦うワクワク感が出てきた。眼中にないと思われていたロクテ選手を意識させるタイムだったと思う」。右足首の故障やぜんそくに苦しんだ昨季の不振から、完全復活を印象づけた。

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2011年4月11日のニュース