早大 3連続トライで猛追も…歴史的勝利ならず

[ 2011年2月7日 06:00 ]

<NTTドコモ・早大>前半14分、トライを決める早大・山中

 ラグビー日本選手権は6日、秩父宮ほかで1回戦4試合を行い、早大はNTTドコモに43―66で敗れ、学生勢初のトップチャレンジ王者撃破を逃した。後半11分に26―45で19点差とされた早大は13分間に3連続トライを奪って2点差に迫ったが、突き放された。大学選手権2連覇の帝京大はクラブ王者タマリバから12トライを奪って74―3と圧勝。トップリーグ5位の神戸製鋼が同3位のトヨタ自動車を27―17で破る番狂わせがあった。2回戦2試合は13日に行われる。

 ノーサイドの瞬間、大学屈指の攻撃力を誇った早大に7675人の観客から惜しみない拍手が送られた。前半30分にWTB中浜の60メートル独走トライなどNTTドコモから計7トライを奪取。辻監督は「全部素敵なトライ。わくわく楽しめた試合だった」と振り返った。

 圧巻だったのは後半11分に19点差とされてからの反撃だった。13分に右ラインアウトのクイックスローから素早く左に展開してロック岩井がトライ。速いテンポからグラウンドを広く使って17分にWTB原田、24分にFB井口がインゴールに飛び込んだ。司令塔のSO山中は「ファンに愛されるワセダのラグビーはできた」と胸を張った。

 2点差に迫って学生勢初のトップチャレンジ王者撃破への期待も高まった。しかし、26分に元日本代表主将のNo・8箕内にラックサイドからトライを奪われ失速。結局、防御網が破られてトップリーグ開始の03年以降、最多失点を喫した。次期主将が決定的なフランカー山下は「FWを強化したい」と巻き返しを誓った。

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2011年2月7日のニュース