福士 独走Vも不満…4年前の悪夢は拭えず

[ 2011年2月7日 06:00 ]

 香川・丸亀国際ハーフマラソン(香川県立丸亀競技場発着)は6日、男女同時スタートで行われ、女子は06年大会で現在の日本記録をマークした福士加代子(ワコール)が1時間9分0秒で4大会ぶり3度目の優勝を果たした。小原怜(天満屋)が1時間10分50秒で3位に入った。男子はサムエル・ドゥング(愛知製鋼)が1時間0分55秒で制し、宇賀地強(コニカミノルタ)が3秒差の2位。大会記録を持つメクボ・モグス(アイデム)は終盤失速して3位だった。

 女子の福士は前半抜け出し、独走でレースを制したが「タイムが駄目だった」と納得のいかない表情だった。前日に「前回の印象があまりにも悪いので、クリーニングする走りをしたい」と話し、4年前の大会でこびり付いた記憶の払しょくに意気込んだ。だが「3キロくらいで出来上がってしまった。体が重かった」と本来の力は出せなかった。所属するワコールの永山監督は「福士の中の自分と戦ってきょうは負けた」と淡々と振り返った。

 <宇賀地 日本人トップの2位>男子で宇賀地が日本人トップの2位に入った。最初の1キロは予想以上のハイペース。それでも「体の感覚もきつくなかったのでリズムを合わせるだけ」と優勝したドゥングに食らい付き、目標とした1時間0分台の好タイムをマークした。駒大時代に箱根駅伝総合優勝を経験した23歳は、今夏に韓国で行われる世界選手権へ目を向ける。「必ず出る気持ちで」と1万メートル代表入りに闘志をみなぎらせた。

続きを表示

2011年2月7日のニュース