右ひざ負傷で今季絶望 大畑 現役に終止符

[ 2011年1月9日 17:33 ]

右ひざを負傷し、松葉づえをつきながら競技場を後にする神戸製鋼の大畑大介選手

 ラグビーのトップリーグ最終節第1日は9日、ホームズスタジアム神戸で1試合を行い、ワイルドカードトーナメント進出を決めている神戸製鋼が61―7で豊田自動織機に快勝し、勝ち点を36に伸ばした。今季限りでの現役引退を表明している神戸製鋼のWTB大畑は右ひざを負傷。今季の残り試合の出場が絶望的となり、この試合が現役最後の一戦になったことを大畑自身が明らかにした。神戸製鋼は9トライを挙げて快勝。下部リーグへの降格が決まっている豊田自動織機は1勝12敗でシーズンを終えた。

 今季限りでの現役引退を表明していたラグビー元日本代表でトップリーグの神戸製鋼に所属するWTBの大畑大介選手(35)が9日、神戸市のホームズスタジアム神戸で行われた豊田自動織機戦で右膝を負傷した。今季の残り試合の出場が絶望的で、本拠地での試合が現役最後の一戦となったことを自ら明らかにした。

 大畑選手は試合後「普通に生活するのに2、3カ月かかる。復帰はもう無理。終わりました」と話した。マッチドクターに右の膝蓋腱を断裂していると診断された。10日に入院し、11日に手術をする予定。

 大畑選手は1999年と2003年のワールドカップ(W杯)に出場。日本代表で58キャップを誇り、テストマッチでは世界最多の通算69トライの成績を残した。

 現役時代はけがとの闘いだった。07年1月に右足、同8月には左足のアキレスけんを断裂。09年には左肩を骨折し、昨年12月25日のサントリー戦ではトライを挙げた際に右肩を脱臼。これが最後のトライとなった。満身創痍でプレーを続けて「なにがしかのことがあるのかなという覚悟はできていた」と心境を明かした。

 神戸製鋼の平尾誠二ゼネラルマネジャー兼総監督(47)は「自らの意思で努力する才能があった。本人が一番悔しいと思う。最後はトライをするのが、華々しく彼らしかったが」と希代のスタープレーヤーをたたえた。(共同)

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2011年1月9日のニュース