真央「やることは全部やってきた」復調に自信

[ 2010年12月23日 20:43 ]

全日本選手権を前に調整する浅田真央

 フィギュアスケートの全日本選手権は24日、来年3月の世界選手権(東京)の代表最終選考会を兼ねて長野市ビッグハットで開幕する。23日は会場で本格的な練習が始まり、女子で5連覇が懸かる浅田真央(中京大)や、男子で2連覇を狙う高橋大輔(関大大学院)が調整した。今季、低調な演技が続く浅田はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を5度跳び、転倒や大きなミスはなし。「やることは全部やってきた」と復調に自信を見せた。初優勝を目指す16歳の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は2連続3回転ジャンプなどを積極的に跳び、着氷でも安定感が光った。

 復調ぶりに注目が集まる浅田が、元気な姿で周囲を安心させた。今季のGP2戦はジャンプが乱れて8位、5位と惨敗。ファイナル進出を逃したため、約1カ月ぶりの大会となるが、決意みなぎる表情で「やることは全部やってきた。今の時点では問題はない」と頼もしい言葉を口にした。
 SPの曲を流した演技ではトリプルアクセル、3回転―2回転の連続ジャンプ、3回転フリップを決めた。30分間の練習でジャンプの転倒はなく、回転が抜けるミスもわずかだった。
 25日のSPはトリプルアクセルを回避して2回転半にする安全策を選択する方向だった。だが、この日の好調さに20歳の世界女王は気を良くした様子。「まだ決められない。やりたいし、状態を見る。調子が良ければ、そのままいける」と代名詞の大技にこだわりを見せた。

 ▽浅田真央の話 やることは全部やってきた。いい状態で、今は問題ない。五輪シーズンの前回よりも少し気持ちは楽。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もこっちに来て良くなった。
 ▽安藤美姫の話 グランプリ・ファイナルが終わって一度、調子が落ちたので、ちょっと不安な気持ちもある。大きなミスなく終わって、結果が出ればいい。
 ▽村上佳菜子の話 自分ができる一番いい演技をしたい。グランプリ・ファイナルが終わってから時間は短かったけど、たくさん練習してきた。世界選手権に出たい。
 ▽鈴木明子の話 世界選手権の代表になるためにやってきた。ミスや取りこぼしのない演技をしたい。自分のスケートを信じてやるだけ。

続きを表示

2010年12月23日のニュース