白鵬関の師匠、宮城野親方を更迭へ

[ 2010年12月23日 20:03 ]

 日本相撲協会が24日の理事会で、知人女性に八百長の存在を告白したとかつて週刊誌に報じられた宮城野親方(41)=元十両金親、本名山村和行=を宮城野部屋の師匠の立場から更迭する方向であることが23日、関係者への取材で分かった。同部屋には横綱白鵬関が所属。師匠ではない親方として宮城野部屋にとどまる可能性がある一方、引責による自主的な退職を望む理事が複数いる。

 新たな師匠に、前師匠で現在は部屋付きの熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)が復帰するとみられる。宮城野親方は9、17日の2度、相撲協会の事情聴取を受けた。
 宮城野親方の現役時代の師匠だった北の湖理事(元横綱)は「(親方の発言は)相撲界の根幹を揺るがすもので、これを認めれば示しがつかない。理事会は相当に厳しいものになるだろう」と厳罰を示唆した。宮城野部屋が所属する立浪一門で部屋を預かる案も浮上している。一部理事は「いずれにしても宮城野親方は(角界に)いられなくなるのではないか」と話した。
 宮城野親方は先々代の宮城野親方(元小結広川=故人)の娘婿となり、2004年8月に部屋を継承した。「告白」に基づいた07年の週刊誌の記事をめぐる名誉毀損訴訟は、相撲協会側の勝訴が確定している。

続きを表示

2010年12月23日のニュース