逆転には最低でも３位以内　キビしい藍「寒さには気をつけたのに」

第１ラウンド、７番でバンカーショットを放つ宮里藍

　【ツアー選手権】寒波の影響で、温暖なはずのフロリダの朝は、気温４度まで冷え込んだ。強風が吹く午前８時のスタート。防寒具に身を包んだ宮里藍は「（寒さ対策に）すごく気をつけたのに、タイミングが合わなかった」とショットにさえを失った。

　出だしの１０番（パー４）で第２打がグリーンをオーバー、１メートルのパーパットがカップに蹴られ、ボギーが先行。難コースではわずかな距離感のずれが、スコアに直結する。１２番でバンカーに入れてボギー。そのままずるずるとスコアを落とし、前半で４１をたたいた。
　ここで立て直すのが今季の宮里の強さだが「（状態を）直そうとしすぎた。後半はいいフィーリングになったのに、結果につながらなかった」。後半も８番でこの日唯一のバーディーを奪うのがやっとで、４ボギーをたたいて後退を続けた。
　現在のポイント２位から逆転し、目標とする年間最優秀選手を獲得するには、この大会で３位以内に入るのが最低条件。「このコースで追い上げは厳しい」と絶望的な状況に悔しさをにじませる。巻き返しに向け「いい意味で開き直って思い切りやりたい」というのがやっとだった。（共同）