盤石連勝の白鵬、W杯代表の“弟子”にエール!

[ 2010年5月11日 06:00 ]

豊ノ島(手前)を下手投げで下し連勝の白鵬

 大相撲夏場所2日目は10日、両国国技館で行われ、2場所連続優勝を目指す一人横綱の白鵬は平幕・豊ノ島を下手投げで下し、順当に2連勝を飾った。この日発表されたサッカーW杯日本代表に、親交のある鹿島DF岩政大樹(28)が選出。祝福する白星を挙げ、本大会へ向けてもエールを送った。新大関の把瑠都も豊真将をつり出して同じく2連勝。日馬富士と琴光喜の両大関は2連敗となった。

【2日目取組結果


 まさに盤石と言える内容だった。白鵬は身長が22センチ低い豊ノ島に対し、立ち合いですぐに右を差して胸を合わせる万全の体勢をつくった。一呼吸置いた後、引き付けながらの右下手投げで難なく2連勝。「十分になったしね。後はうまくさばけたって感じかな」と、こともなげに振り返った。
 場所入り前、部屋で見ていたテレビでうれしいニュースが流れた。W杯日本代表に、白鵬を慕う鹿島DF岩政が選出されたのだ。岩政は、低い体勢でも体の軸がぶれない横綱の動きを「究極の形」と表現。自身がプレーする際の参考にもしており、“弟子入り”を希望していた。今年1月7日には白鵬が出稽古した出羽海部屋で初対面。その場で打ち解けて以来、白鵬も代表入りを願っていた。「選ばれた限りは、自分のいいものを出し切ることかな。相手の攻めからGKにボールを近づけないよう、全力を出してほしい」。取組後の支度部屋から熱いエールを送った横綱は「帰ったら連絡しようと思います」と祝福した。
 この日は長女・愛美羽(あみう)ちゃんの3歳の誕生日でもあった。「もう相撲を分かってるよ。誕生日パーティーは場所前にした。今が一番かわいい年だね」と目尻は下がりっぱなし。“弟子”のW杯選出と娘の誕生日を白星で飾ったが、次は2場所連続優勝をさらなるエールとプレゼントにするつもりだ。

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2010年5月11日のニュース