白鵬が全勝守り20連勝!把瑠都、魁皇らも3連勝

[ 2010年5月11日 19:17 ]

白鵬が寄り切りで雅山を下す

 大相撲夏場所3日目は11日、両国国技館で行われ、2場所連続14度目の優勝を狙う横綱白鵬は、雅山を難なく寄り切って全勝を守り、初場所14日目から続く連勝を20に伸ばした。大関陣は新大関把瑠都が小結琴奨菊を寄り切り、魁皇は小結栃煌山をはたき込み、ともに3連勝。日馬富士と琴光喜はいずれも初日を出したが、琴欧洲は栃ノ心に寄り切られ、初黒星を喫した。3戦全勝は白鵬、把瑠都、魁皇に加え、関脇稀勢の里、平幕朝赤龍、阿覧、霜鳳の7人。関脇安美錦は2勝目を挙げた。

 一人横綱の圧倒的な強さは今場所も健在だ。白鵬がベテラン雅山をわずか3秒8で退け、初日から全く危なげない取り口で無傷の3連勝とした。
 鋭い踏み込みから左前まわしを取る万全の形。すぐに右をねじ込んで寄り切った一番に、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は思わず「相撲にならない」―。だが、完勝を絶賛する周囲に白鵬は「そんなことはない。いろいろと深いんです」と謙虚に説明した。
 これで初場所14日目から続く連勝を「20」に伸ばした。20連勝以上するのは4度目とあって、本人は「2回ほど30連勝していますから」と涼しい表情。それでも抜群の安定感を示すこの記録は、輪島と朝青龍の「3度」を抜く、偉業でもある。
 先場所、自身5度目の全勝優勝を果たしても油断や慢心は一切ない。指導する熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)は「いつもなら休む巡業の間の数日間も、ずっとけいこしていた」と感心する。過去の名横綱に肩を並べるべく精進を怠らない姿勢が、5大関をはじめとする他の力士との差を広げているようだ。

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2010年5月11日のニュース