もうすぐエース 尾崎好美、世界屈指の高速レースにも自信

[ 2010年4月7日 06:51 ]

 日本の女子マラソンでエース格に成長しつつある尾崎好美(第一生命)が25日のロンドン・マラソンに初挑戦する。3月21日、山口県で行われた全日本実業団ハーフマラソンでは日本勢最高の2位に入り、順調な調整ぶりをアピール。2時間21分台の自己ベストを目標に掲げる世界屈指の高速レースに向け「タイムが見えてきた」と意気込んだ。

 3度目のマラソンとなった昨年8月の世界選手権(ベルリン)で銀メダルに輝き、自信が力強い走りに表れている。28歳の尾崎は「50メートルをトップスピードで走る練習を取り入れ、スパートの課題克服にも力を入れてきた」と質の高い合宿を重ねてきた成果を期待する。
 指導する1991年世界選手権銀メダリストの山下佐知子監督は教え子の着実な成長が頼もしそうだ。「今回は代表選考など関係なく、世界の一流選手にチャレンジできる。ロンドンの街に慣れておくのもいい」と2年後の五輪も見据える。
 今年のロンドン・マラソンは世界選手権金メダルの白雪(中国)、3連覇を狙うイリーナ・ミキテンコ(ドイツ)、マーラ・ヤマウチ(英国)ら世界の強豪が集結する。尾崎の自己ベストは初優勝した2008年11月の東京国際でマークした2時間23分30秒。「高速レースになると思うので先頭集団に食らい付き、思い切ったレースをしたい」。いつもの自然体でスタートラインに立つ。

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2010年4月7日のニュース