藍 逆転女王崖っ縁…18位後退

[ 2009年11月15日 06:00 ]

第2ラウンド、5番でティーショットを放つ宮里藍。通算1アンダーで前日の13位から18位に後退

 USLPGAツアーのロレーナ・オチョア招待第2日は13日、メキシコ・グアダラハラのグアダラハラCC(6644ヤード、パー72)で行われ、逆転での賞金女王を狙う宮里藍(24=サントリー)は通算1アンダーの143で初日の13位から18位に後退した。3バーディー、3ボギーの72と伸びず、逆に賞金ランク首位の申智愛(21=韓国)が66をマークして通算11アンダーの単独首位に浮上。今大会の成績で申智愛を下回れば女王の可能性が消滅する宮里は崖っ縁に立たされた。

 一度狂った歯車はなかなか元に戻らない。スタートの1番でボギーを叩いた宮里はチャンスホールの3番パー5でも再びボギー。初日同様、パットで苦戦を強いられた。後半に3つのバーディーを奪い盛り返したもののスコアを伸ばせず、逆に申智愛が単独首位に浮上。2日目にして10打もの差をつけられた。ここ一番で強さを見せつけるライバルを、「やっぱり現在1位の実力がある」と称賛するしかなかった。
 申智愛との賞金額の差は約24万ドル(約2200万円)。今大会で宮里が申智愛の成績を下回れば最終戦を残して逆転女王の可能性が消滅する。だが「後半は持ち直して、いいパットのイメージができた」とパットには手応えは得た。「私は私なりに頑張って、いい状態で終わりたい。そのためにも、まずあした」と気持ちを切り替えていた。

 ≪申智愛はベストスコアタイの66≫申智愛がこの日のベストスコアタイの66で回り、2日目にして首位に浮上した。「フェアウエーの真ん中、グリーンの真ん中を狙ってシンプルにプレーした」と安定したショットでスコアメーク。1978年のナンシー・ロペス(米国)以来となる同一年の最優秀新人賞、最優秀選手賞、賞金女王の“3冠”のチャンスだが「今は今週の試合に勝つことだけを考えたい」と目の前の一打に集中する考えだ。

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2009年11月15日のニュース