内村 個人総合“完ぺき”2年ぶりV

[ 2009年8月23日 06:00 ]

 体操の全日本学生選手権最終日は22日、群馬県総合SCぐんまアリーナで男女の個人総合決勝などが行われ、北京五輪男子個人総合銀メダリストの内村航平(20=日体大)が93・150点で2年ぶり2度目の優勝を果たした。10月の世界選手権(ロンドン)前最後の公式戦でノーミスの演技で貫禄を示した。ただ大会1週間前に高熱を出すなど体調管理には課題を残した。

 平行棒と鉄棒で着地こそ乱れたものの演技内容は、ほぼ完ぺきだった。自身初の93点台を出して昨年2位に敗れた屈辱を晴らした内村は「ミスなくできて良かった」と、世界選手権前最後の実戦で手応えをつかんだ。
 だが反省もある。1週間前に39・5度の高熱を出し、へんとう腺を腫らした。点滴を打って何とか間に合わせたが「自分は体が弱い」と体力面の未熟さを実感。「しっかり3食を取らなきゃなと思う。部屋の温度調整もしっかりしていきたい」と体調管理に注意を払うことを誓った。特に食事面については、これまで「腹が減った時に好きなものを食べる」という無頓着ぶりだったが、改善していく意向だ。
 日体大の畠田監督も「前は食べなくても大丈夫だった(試合で勝てた)けど、今は戦う相手が違うからね」と意識改革を望んでいた。

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2009年8月23日のニュース