日本は1勝4敗で最下位/ワールドGP

[ 2009年8月23日 21:48 ]

 バレーボール女子のワールドグランプリ決勝リーグ最終日は23日、東京体育館で行われ、世界ランク6位の日本は、北京五輪金メダルで同1位の強豪ブラジルに1―3で敗れ、通算1勝4敗で6チーム中最下位に終わった。ブラジルは1次リーグから14戦全勝で2年連続8度目の優勝。日本は第2セットを27―25で奪ったが、第3、4セットは世界王者の高さに屈し、いずれも19―25で落とした。ロシアがオランダをストレートで退け、4勝1敗で2位。ドイツは中国を3―1で破り、2勝3敗で3位となった。

 やはりブラジルの壁は高かった。これでこの対戦25連敗。真鍋監督は「サーブで攻めて、先手、先手を取っていきたい」と話していた。第2セットを競り合いの末にものにするなど、そのプランはある程度機能したが、要所でのミスが響き、世界女王の地力に屈した。

 ただ、第1~3セットは好サーブで崩して相手の組み立てを狂わせ、強打を封じる場面も目立った。セッター竹下を中心に速いコンビネーションで相手のブロック網をかいくぐる作戦も、一定の成果を得た。32歳の“新戦力”谷口の活躍や、21歳の狩野の冷静な強打など好材料もあった。

 それでも、善戦するだけでは、ロンドン五輪でのメダルにはたどり着けない。1次リーグでのブラジル戦後、選手は一様に「力の差を痛感した」と口にした。体格差を補う、速く精密なバレーの精度をさらに上げていくしか道はない。

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2009年8月23日のニュース