遼くん 今田から逆目アプローチ伝授!

[ 2009年8月12日 06:00 ]

15番ホール3打目をラフから打つ石川遼

 石川遼(17=パナソニック)が今田流のアプローチを伝授された。13日開幕の全米プロ選手権(米ミネソタ州、ヘーゼルティン・ナショナルGC)は10日、公式練習が始まった。石川は今田竜二(32=フリー)と練習ラウンドを行い、4バーディー、3ボギーの1アンダーと好調ぶりをアピール。今田には逆目のライからのアプローチの打ち方も学び、いきなりの実戦投入にも意欲を見せた。

 朝の練習場で偶然顔を合わせて一緒に回ることになったが、世界トップレベルのショートゲームの技術を持つ今田とのラウンドは有意義なものになった。「逆目からのアプローチは永遠の悩みと言ってもいいかもしれない。普通に打つとどうしても(芝がひっかかって)思ったように飛ばないことが多い。それを防ぐ打ち方で、大きなヒントになりました」
 13番パー3、グリーン右奥に外した今田が一風変わった構えを取った。スタンスを極端に広くして、シャフトに手がかかるぐらいクラブを短く持つ。左足に体重を乗せて、ボールは右足よりもさらに右に置いて手を先行して構え、フェースを開いた状態で手首のコックだけで鋭く打ち込む。
 これは今田独自の逆目のライからのアプローチ。SWのロフトを立てて低く打ち出されたボールは、逆目の芝にほどよく勢いを殺されつつピンに寄っていった。同じシチュエーションからのアプローチに苦戦し試行錯誤してきたという石川にもひらめくものがあった。
 早速次の14番で即席レッスンを受けた。「長さだけを見ればそうでもないけど、芝の質の違いで重く強く感じる」という今大会では余計に効果は大きい。「今田さんも我流らしいので僕もアレンジして自分なりの打ち方を見つけたい。チャンスがあればぜひ試合でも使ってみたい」と本番での使用にも意欲を示した。
 ショット自体は優勝したサン・クロレラ・クラシックから好調そのもので「練習ラウンドだけど、このコースで1アンダーで回れるなんて」と満足げ。開幕までまだ2回の練習ラウンドができる。ドライバーの調子を保ちつつ、今田直伝のアプローチにも磨きをかけていく。

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2009年8月12日のニュース