皇太子ご夫妻要望も時間切れ?プレゼンの顔決まらぬ東京

[ 2009年8月12日 17:36 ]

 東京など4都市が争う2016年夏季五輪招致レースは、開催都市を選ぶ国際オリンピック委員会(IOC)総会が開かれる10月2日まで、13日であと50日。終盤を迎えたが、東京は総会でのプレゼンテーションで最後の訴えを行う「顔」が決まらず、関係者は気をもんでいる。

 東京都の石原慎太郎知事は、皇太子ご夫妻のプレゼンへの出席要望をたびたび口にしてきた。7月14日、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長らが宮内庁に正式要請したが、宮内庁の羽毛田信吾長官は23日に「内閣全体の判断に基づく対応になる」と発言。都によると、その後出席の可否について返事を得られていないという。ある都関係者は「連絡を待っている状態。このまま時間切れになるのでは」と、8月下旬のIOCへの出席者名提出締め切りに間に合わないのではと危ぶむ。
 また、招致への全面的支援を打ち出し、都が出席を期待する麻生太郎首相も、30日の総選挙次第で変わる可能性がある。別の関係者は「首相が交代した場合(出席するかは)その方の考え方にもよる」と話す。
 プレゼンの登壇者は10人と日本のIOC委員2人。石原知事、竹田会長のほかハンマー投げの室伏広治(ミズノ)やシンクロナイズドスイミングの小谷実可子さんら、五輪メダリストも候補に挙がっているという。招致委員会の河野一郎事務総長は「ギリギリまで決まらないかもしれない」と話している。

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2009年8月12日のニュース