元幕内付け人・竜皇が支えた稽古

[ 2009年3月29日 06:00 ]

 【大相撲春場所14日目】白鵬の優勝は付け人の幕下・龍皇を抜きには語れない。同じモンゴル出身で白鵬より1年早く宮城野部屋に入門。白鵬が幕下に上がるまでは番付でリードし、一時は幕内まで昇進した。しかし、糖尿病の影響などもあり昨年の九州場所で十両から陥落。関取経験者が付け人に戻る例は珍しいが、今場所は自ら下積みの役目を買って出ていた。

 「横綱の稽古の相手にもなれるし、一から出直そうと思ってやりました」。白鵬は支度部屋で対戦相手をイメージしながら付け人を相手に準備運動を行うが、宮城野部屋の若い衆は、体が大きくない力士が多いため、元幕内の龍皇は格好の稽古相手となっていた。熊ケ谷親方も「横綱には最高の稽古相手になっていたと思う。よくやってくれた」と話していた。

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2009年3月29日のニュース