悔しさなく…朝青龍「いやー、お疲れでした」

[ 2009年3月29日 20:44 ]

白鵬に敗れ去った朝青龍。表情には悔しさもなく…

 【大相撲春場所千秋楽】取組後の朝青龍にはいつもの近寄りがたさは全くなかった。「いやー、お疲れでした」。白鵬に全勝優勝を許した悔しさは伝わってこなかった。

 鋭さを欠いた立ち合いから、右四つ十分の白鵬の寄りに観念したように土俵を割った。後輩横綱との力の差を感じさせる負け方に「相手が強いというのを認めないといけない。来場所は精いっぱいやる」とつぶやく。
 前半戦は絶好調だったが、10日目に土がついてから相撲が崩れた。痛みを抱える左ひじの状態が思わしくなく「張りがあってうまく曲がらないし、力も入らない。前半戦は言うことなかったのにね」と苦笑いした。
 復活優勝に沸いた初場所から一転、今場所は11勝止まり。「大好きな大阪だったからねえ。まあ若いやつらに負けないように頑張るよ」と自らに言い聞かせる。巻き返しへのポイントは、朝青龍を支え続けた気力が戻るかどうかだろう。

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2009年3月29日のニュース