銅だ!ミキティ、久々に存在感

[ 2009年3月29日 17:06 ]

3位に入り、2季ぶりの表彰台に立った安藤美姫

 【世界フィギュア】今季から取り入れた2回転半―3回転など、11度のジャンプをほぼミスなく着氷させた演技を終えると、安藤の表情に笑顔が広がった。代名詞の4回転も、2連続3回転も回避したが、ジャンプの正確さと向上した表現力で銅メダルを獲得。左脚のけがで途中棄権した前回の悔しさを晴らし「メダルを取りたいと思って取れたので意味がある。やっとカムバックできた」と胸を張った。

 けがの多さが「日本代表の資格がない」との自責の念となり、昨季終了後に辞めることを考えた。だが、モロゾフ・コーチに「ミキをこのままで終わらせたくない」と説得され、思いとどまった。
 迎えた今季は体調管理に対する自覚も芽生え、チーム関係者も「身体が絞れ、回転の速いジャンプが戻ってきた」と言う。2月下旬に左脚太ももの裏を痛めたが、日ごろの鍛錬で下地ができていたことで息切れせず、プログラム後半も表現力豊かに演じた。
 21歳の前々回女王が久しぶりに存在感を示した。来年のバンクーバー冬季五輪に向け「SPもフリーも2連続3回転ができるように練習したい」と、前回のトリノ五輪で取り逃したメダル獲得に意欲をのぞかせた。(共同)

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2009年3月29日のニュース