白鵬 2ケタVでついに結婚披露宴できる!

[ 2009年3月29日 06:00 ]

<大相撲春場所>春場所優勝を確定させ宮城野部屋で鯛を持ち上げる横綱・白鵬

 大相撲春場所14日目、白鵬が2場所ぶり、通算10度目の優勝を飾り、不知火(しらぬい)型横綱の最多優勝記録を更新した。取組前に2敗で追走していた朝青龍が敗れ、賜杯奪回が決まったが、結びの一番で魁皇を下して優勝に花を添えた。24歳18日(記録上は千秋楽が優勝日)での2ケタ優勝は、大鵬の22歳9カ月、貴乃花の22歳11カ月に次いで歴代3位の若年到達。29日の千秋楽は3度目の全勝優勝を懸けて朝青龍と対戦する。

 目の前で朝青龍が敗れて通算10度目の優勝が決まっても、白鵬は表情一つ変えなかった。
 「こういう勝ち方もあるんだなと勉強になりました。うれしかった」。結びの一番。立ち合いから突き放して魁皇の体勢を崩すと、素早くもろ差し十分の形になり、危なげなく寄り切った。不知火型の土俵入りをする横綱としては明治、大正期に活躍した太刀山を抜いて最多記録となった。
 「(昨年の)九州場所で9回が一番多いと初めて知った。超えられて良かったです」。横綱昇進を決めた07年夏場所後、部屋の創設者の吉葉山を手本に不知火型の土俵入りを取り入れた。だが「不知火型は短命」というジンクスがあったため周囲には雲竜型を推す意見も少なくなかった。しかし、育ての親の熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)に「それを破るのは白鵬しかいない」と言われ「それが自分の宿命」とあえてジンクス破りにチャレンジした経緯がある。
 これで晴れて結婚披露宴の準備も進められる。結婚と横綱昇進、さらに紗代子夫人の育児なども重なり、延び延びになっていた披露宴を2ケタ優勝を飾ったら行うと心に決めていた。「準備?これからですね」。部屋関係者は「不知火型最多優勝のお祝いとダブル祝宴でやりたい。1カ所では収まらないかもしれないですね」と東京と夫人の出身地の徳島でも開く可能性を示唆した。
 29日の千秋楽は朝青龍との横綱対決。先場所は決定戦で敗れ、自身初の4連覇を阻止された悔しい思いがある。「全勝できるか分からないけど最後まで頑張るだけです」。12日目の日馬富士戦の前から風邪をひき、病院で点滴を受けながら土俵に上がっているが、今の強さならちょうどいいハンデかもしれない。

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2009年3月29日のニュース