真央 韓国と“友好”な関係に

[ 2008年2月14日 06:00 ]

公式練習で調整する浅田真央

 フィギュアスケートの四大陸選手権が韓国の高陽で開幕。14日の女子ショートプログラム(SP)に出場する浅田真央(17=中京大中京高)は13日、初の公式練習に参加した。地元のキム・ヨナ(17=韓国)が欠場する中、韓国メディアの注目はライバルの浅田に集中。練習ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めるなど、好調ぶりをアピールした。

 練習用リンクで初めて公式練習に参加した浅田はトリプルアクセル、3回転―3回転のコンビネーションジャンプを次々と決めた。国内調整を優先したため、韓国入りは前夜。「不安もあったけど、時差もないし、楽だった。(拠点の)中京のリンクと変わらずできた」と話す好調ぶりだった。
 そんな浅田には、練習から会場内の移動まで、地元韓国のテレビ局SBSのカメラが密着マークしている。テレビで流れる番組宣伝もトップの扱い。大会ボランティアからサインや写真撮影の依頼も殺到するなど、昨季の世界女王・安藤以上の扱いと注目度だ。
 当初、韓国では「国民の妹」と呼ばれるヒロイン、キム・ヨナのライバルとして浅田の名前は知られていた。だが、キム・ヨナの腰痛による欠場で大会の主役に浮上。アウェーのはずが、一転してホームのような雰囲気で大会を迎えることになった。
 キム・ヨナはこの日、3月の世界選手権(スウェーデン)には出場する意向を明かした。昨年12月のGPファイナルでキム・ヨナに負けた浅田は、世界選手権での直接対決へ弾みをつけるためにも、ライバルの目前で演技をする今回は大事な大会だ。今季はまだ、SPとフリーの両方を1大会で完ぺきにこなしたことはない。「今季、ここまでパーフェクトにできていない。ショート(SP)もフリーも、きっちり決めたい」と意欲を見せた。

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2008年2月14日のニュース