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シドニー五輪マラソン銀・ワイナイナ氏 10代女性を平手打ちし書類送検 駅構内で駅員にも暴行疑い

[ 2024年5月10日 04:45 ]

23年11月、MINATOシティハーフマラソン2023のゲストランナートークショーに臨んだエリック・ワイナイナ氏
Photo By スポニチ

 東京都世田谷区の駅構内で男性駅員や女性の顔に平手打ちをしたとして、警視庁世田谷署は9日、傷害と暴行容疑で、アトランタ(96年)とシドニー(00年)の両五輪でそれぞれ銅と銀メダルを獲得したケニア出身の元マラソン選手、エリック・ワイナイナ氏(50)を書類送検した。

 書類送検容疑は3月27日午後10時ごろ、東急田園都市線駒沢大学駅の構内で50代男性駅員と10代女性の顔を平手打ちし、駅員に軽傷を負わせた疑い。女性にケガはなかった。ワイナイナ氏は電車内でスマートフォンの使用を巡って女性とトラブルになり、2人で駒沢大学駅で降車。立ち去ろうとしたのを制止した女性と、対応した駅員の頬をそれぞれ平手打ちした疑いがある。

 署によると、ワイナイナ氏は「酒に酔っていて覚えていないこともあるが、事実だと思う」と容疑を認め、「被害者に謝りたい」と話している。関係者によると、ワイナイナ氏は都内で1人暮らしをしており、事件後は仕事関係者が身元引受人となった。

 ワイナイナ氏は、1993年に来日し、実業団のコニカ(現コニカミノルタ)陸上競技部に所属し頭角を現した。94年の北海道マラソンで初マラソンに挑み、初優勝。五輪は7位に入賞した04年のアテネまで3大会出場。06年のコニカ退社後も、ランナーとして活動している。TBS特番「オールスター感謝祭」の定番企画「赤坂5丁目ミニマラソン」にもたびたび出演し、五輪出場時を知らない若い世代でも知名度が高かった。

 ◇エリック・ワイナイナ 1973年12月19日生まれ、ケニア・ニャンダルワ県ニャフルル市出身の50歳。高校卒業後、単身来日。マラソンの自己ベストは02年の東京国際マラソンで記録した2時間08分43秒。優勝7回。1メートル75。

 ≪17年には“15股”報道も…≫ワイナイナ氏は近年、全国各地の市民マラソンのゲストランナーなどを主な仕事としていた。関係者によると、2017年に週刊誌に“15股”の女性関係を報じられ、スポンサーが撤退。現在はマネジメント会社などに所属せずに、単発の仕事を受けていたという。代理店関係者は「ゲストランナーの収入だけでは生活できないので、アルバイトをしていたのではないか」と話した。

 市民マラソンでは、最後尾から一般ランナーを励ましながらごぼう抜きする姿で沸かせており、知名度も抜群だった。今年に入ってからは、1月にNHKBS「ランスマ倶楽部」の駅伝企画にゲスト出演していた。

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