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小池都知事「学歴詐称疑惑隠蔽工作」元側近が会見の意義を説明 「大きく国益を損ねる状態」

[ 2024年4月17日 16:30 ]

小池百合子東京都知事
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 カイロ大学長名で2020年に出された小池百合子東京都知事の「卒業を証明する」との声明に関し、月刊誌「文芸春秋」の記事で「学歴詐称疑惑の隠蔽(いんぺい)工作に加担した」と告発した元側近の小島敏郎氏が17日、東京・日本外国特派員協会で会見を行った。

 「私は図らずも小池知事の学歴詐称隠蔽工作に加担してしまいました」と冒頭で改めて、加担してしまった事実を認め、経緯を語った。

 また、今回の会見を行う意義について、「経歴詐称は公選法、公職選挙法違反です。時効は3年です。前回の2020年の時効はすでに成立しております。しかし、今後、小池百合子さんが公職に就くための選挙に立候補する、その時にカイロ大学卒業と書けば、その時点で犯罪が発生することになります。カイロ大学を卒業していなければ、禁錮以上の刑に処せられ、公民権が停止される可能性があります。小池知事がカイロ大学を卒業したという主張はカイロ大学が卒業したと認めているということと、卒業証明書と卒業証書があるということしかありません。その卒業したことという卒業実態を示す証拠はなんら示されております。ですから現在の段階は公民権の成否が外国に握られている、そういうのは大きく国益を損ねる状態であるというふうに考えております」と説明した。

 文芸春秋の記事によると、再選した20年7月の知事選前の6月、小池氏から疑惑への対応を相談され「カイロ大から声明文を出してもらえばいい」と提案。数日後に、駐日エジプト大使館のSNSに学長名の声明が出た。小島氏は声明文について、元ジャーナリストのA氏から自身が原案を作ったことを打ち明けられたとも証言している。

 小池氏は12日の定例会見で記事について反論。「声明は大学当局が意思をもって出されたと認識している」とし、「大学が何度も卒業を証明してきている。他の人が詐称とか言っているのは(意味が)分からない」と述べた。7月の都知事選に3選出馬するかどうか明らかにしていないが、「毎度毎度、選挙の度にこうした記事が出るのは残念だ」と話し、不快感をあらわにした。

 小島氏も同日、報道陣の取材に対応。「実際に卒業しているかどうか判断できる証拠を全部出してほしい」と要求。次の都知事選で小池氏がカイロ大卒業を名乗った場合、公選法違反容疑で刑事告発するか記者から問われると「その覚悟で準備している」と述べた。

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