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紀藤正樹弁護士 水原通訳解雇で見解「金額の大きさを見ると…大谷への事情聴取もあり得る事態では」

[ 2024年3月22日 08:30 ]

紀藤正樹弁護士
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 弁護士・紀藤正樹氏(62)が22日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。ドジャースが21日、大谷翔平投手(29)の専属通訳だった水原一平通訳(39)を解雇したと発表したことに言及した。

 地元紙ロサンゼルス・タイムズは違法賭博への関与が浮上し、告発されたと報道。捜査対象のブックメーカー(賭け屋)に借金があり、他のメディアは大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億7950万円)が送金されたとも報じた。

 報道を受けて、ド軍は「球団も報道は把握しており、情報を収集している。水原通訳は解雇された。現時点でそれ以上のコメントはない」との声明を発表した。水原通訳は球場に姿を現さず、この日の大谷と山本の代役通訳は、前田(現タイガース)在籍時の通訳で現編成部のウィル・アイアトン氏に決まった。

 紀藤氏は「この開幕の大事な時期に大谷翔平の顔に泥を塗るとは。金額の大きさ(450万ドル/日本円で約6億8000万円が送金)を見ると、賭博罪で大谷への事情聴取もあり得る事態ではないか。非常に深刻」と自身の見解をつづった。

 スポーツ専門局ESPNは、水原通訳は違法なブックメーカーに多額の借金があったと報道。別のメディアは昨年、肩代わりを依頼した大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億7950万円)が送金されたとした。水原通訳は19日のESPNの取材に「彼(大谷)は残念がったが、二度と繰り返さないように私を助けると言った」とし大谷の賭博への関与を否定した上で、大谷自らがパソコンを操作して送金したと証言した。だが、20日に「翔平は私の借金のことは知らず、送金もしていない」と撤回。大谷側の弁護士は「翔平が窃盗被害に遭ったことが判明し、当局に問題を引き渡した」との声明を出した。

 水原通訳はESPNの取材に対し、自身の給料は年間で「30万~50万ドル(約4530万~7550万円)」と明かした。選手通訳の給料は10万ドル(約1510万円)前後が相場。通訳以外の仕事も行うかどうかで、契約形態は異なるが、球団が6割、選手が4割など分担して支払うケースもある。水原通訳は練習の手伝いのほか、生活面でもサポートしていたが、一般的な通訳と比べると破格の待遇といえる。

 近年広がるスポーツイベントが対象のスポーツベッティング。米国は40州近くが合法だがエ軍やド軍の本拠、カリフォルニア州では非合法だ。大リーグでは選手や関係者による野球が対象の賭けは処罰対象。その他のスポーツは合法な賭けは許可しているが、違法なものは全て懲罰対象となる。

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