町田・藤尾　U23五輪切符へ弾み！「ここに来れば決められる」狙い通りのV弾で堅首　

明治安田J1リーグ第7節 （ 2024年4月7日 ）

＜川崎F・町田＞決勝ゴールの藤尾はサポーターをバックに笑顔でポーズ（撮影・村上　大輔）
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　明治安田J1リーグは9試合を行い、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア杯カタール大会（15日開幕）に出場するU―23日本代表選手たちが奮闘した。東京Vは柏と対戦し、MF山田楓喜（22）が右足の豪快なゴールで今季3点目。チームは1―1で引き分けたが、4戦負けなしとなった。町田は川崎Fと対戦し、FW藤尾翔太（22）が今季3点目。チームは1―0で勝って連敗を免れ、首位をキープした。U―23日本代表の選手はカタールに向けて出発した。

　町田のU―23日本代表FW藤尾が首位堅持を置き土産に決戦の地へ向かった。前半32分の左からのクロスで、同代表でともに戦う相手DF高井との競り合いからファーで押し込んだ。「僕の体が（高井）幸大より前に出ていて、ここに来れば決められると思ったところに来た」。イメージ通りの決勝弾だった。

　後半26分にGK谷が一発退場で10人に。G大阪との開幕戦は同じ展開から追いつかれ引き分けただけに、嫌なムードも漂ったが「同じ失点はしたくなかった。帰陣の早さとゴール前ではじき返す枚数の多さを改善できた」。フル出場で最後まで攻守に走り抜き、悪夢を振り払った。町田に加入した昨春以降5度代表に招集され合流直前の試合で得点はこれで4度目。今回招集で「勝って首位で代表に行く」と宣言通りの有言実行弾だ。

　期限付き移籍だったC大阪から今季完全移籍し、初昇格の首位チームで3得点1アシストとエースの働き。明るさと切り替えの早さが持ち味で、序盤にGKと1対1の決定機を逃しても「必ずもう一度チャンスが来る」と信じていたという。「結果を出すのも大事だけど、出場権獲得がもっと大事なのでそこに注力したい」と貢献を誓った。

　◇藤尾　翔太（ふじお・しょうた）2001年（平13）5月2日生まれ、大阪府出身の22歳。C大阪U―18から20年にトップ昇格し、9月浦和戦でJ1初出場初得点。J2の水戸や徳島で経験を積み、昨年3月から町田でプレー。1メートル84、79キロ。利き足は右。趣味はゴルフ。

　≪国内組決戦の地へ≫国内組の16選手と山本昌邦ナショナルチームダイレクターらスタッフがカタールに向けて出発した。急性胃腸炎により出国を延期していたDF半田も成田空港でチームに合流。同じく急性胃腸炎で、この日の新潟戦でメンバーから外れていたDF西尾も元気な様子で決戦の地へ向かった。京都戦を頭部負傷で途中交代したDF鈴木は大事を取り、きょう8日以降に出国を延期した。