×

リバプール遠藤“欧州4冠”へまず1冠!死闘120分フル出場でイングランドリーグ杯制覇に貢献

[ 2024年2月26日 02:48 ]

イングランドリーグ杯決勝   リバプール1―0チェルシー ( 2024年2月25日    ロンドン )

<カラバオ杯決勝 チェルシー・リバプール>後半、セットプレーからゴールネットを揺らし喜ぶDFファンダイク(左)らリバプールイレブンだったが…VARによって得点は取り消された(ロイター)

 リバプールの日本代表MF遠藤航(31)が25日、“サッカーの聖地”ウェンブリー・スタジアムでのイングランドリーグ杯(カラバオ杯)決勝チェルシー戦にフル出場。延長戦にまでもつれ込んだ激闘で攻守に奮闘し、1―0の勝利に貢献。チームを2季ぶり史上最多記録更新となる10度目の優勝へと導き、今季限りでの退任を発表したクロップ監督に今季最初のタイトルを贈った。

 チームはエジプト代表FWサラーやブラジル代表GKアリソン、カメルーン代表DFマティプ、イングランド代表DFアレクサンダーアーノルドら10人以上の選手を負傷で欠く非常事態。復帰の可能性があったウルグアイ代表FWヌニェスやハンガリー代表MFソボスライらも間に合わずベンチ外となった。

 さらに前半28分にはオランダ代表MFフラーフェンベルフが負傷交代となるアクシデントも発生。先発出場した遠藤は苦しいチームを救うべく中盤で奮闘。前半20分には体を張ったシュートブロックでゴールを死守した。

 0―0のまま後半へ折り返すと、開始早々にMF遠藤が左サイドのコロンビア代表FWルイス・ディアスに鮮やかなスルーパスを通しチャンスを演出。後半15分にはセットプレーからオランダ代表DFファンダイクが頭で先制ゴールを決めたかに見えたがVARの結果、ノーゴールと判定。主審はオフサイドラインにいたMF遠藤がファンダイクへのマークにつこうとした選手の進路を妨害してゴールに関与したと判断し、遠藤のオフサイドをとった。

 その後はピンチの連続となったが、アイルランド代表GKケレハーが神がかったファインセーブを連発。ポストに助けられる場面もあり得点を許さず。0―0のまま延長戦に突入した。

 すると延長後半13分に正真正銘の先制ゴール。右コーナーキックからニアサイドに飛び込んだDFファンダイクが頭で押し込み劇的な決勝点。スタジアムが異様な雰囲気に包まれるなか1―0で試合終了。リバプールは21―22シーズン以来2季ぶり、史上最多記録更新となる10度目(2位マンチェスターCは8回)の優勝。“欧州4冠”へまずは1つ目のタイトル獲得となった。

 リバプールはリーグ戦では首位に立ち、勝ち点1差で2位マンチェスターC、勝ち点2差で3位アーセナルとの激しい優勝争いを展開。FA杯では16強に進出。欧州リーグ(EL)はグループステージを首位通過し、決勝トーナメント初戦では3月にスパルタ・プラハとのホーム&アウェー戦が控える。今季最初のタイトルを獲得したことで“欧州4冠”制覇の可能性も浮上した。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

2024年2月25日のニュース