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パリ五輪女子サッカー残る出場枠は…欧州では“波乱の連続” W杯王者スペインは初の五輪切符に歓喜

[ 2024年2月25日 06:15 ]

パリ五輪アジア最終予選第1戦   日本0―0北朝鮮 ( 2024年2月24日    サウジアラビア・ジッダ )

<女子欧州NL準決勝 スペイン・オランダ>初の五輪出場を決め、記念撮影するスペイン代表イレブンら(ロイター)

 サッカーの女子日本代表「なでしこジャパン(世界ランク8位)」は24日、パリ五輪アジア最終予選第1戦で北朝鮮代表(同9位)と0―0の引き分け。28日本拠(国立)での第2戦で五輪切符を懸け運命の大一番を迎えることになった。

 パリ五輪女子サッカーはこの日までに開催国フランス(同3位)をはじめ、スペイン(同1位)、米国(同2位)、カナダ(同10位)、ブラジル(同11位)、コロンビア(同23位)、ニュージーランド(同30位)の7チームが出場権を獲得。残るはアジア枠2、欧州枠1、アフリカ枠2の計5枠となっている。

 日本は第2戦で北朝鮮に勝利すれば、2大会連続5度目の五輪切符獲得へ。もう一方のアジア最終予選第1戦ではオーストラリア代表(同12位)が“大黒柱”のエースFWサム・カー(チェルシー)を怪我で欠きながらも敵地でウズベキスタン代表(同47位)に3―0の快勝。3大会連続5度目の出場に大きく前進した。

 欧州では24日、五輪予選を兼ねたUEFA女子欧州ネーションズリーグ(NL)準決勝でW杯王者のスペインがオランダ(同7位)に3―0で勝利。決勝進出を決め、記念すべき初の五輪切符を獲得。試合後、イレブンはまるで優勝したように喜び合い記念撮影。W杯表彰式でのスペイン連盟会長による“キス騒動”に揺れたFWエルモソも先制ゴールを決めるなど活躍し「五輪出場は私たちが夢見てきたこと。私たちはまた歴史を作ってしまった」と喜びを爆発させた。

 同大会は五輪開催国のフランスが決勝に進んだため、“欧州予選”の残り1枠はオランダ―ドイツ(同6位)の3位決定戦(28日)の勝者が手にすることに。W杯準優勝で22年欧州選手権王者のイングランド(同4位)や五輪7大会連続出場スウェーデン(同5位)などの強豪国が五輪切符を逃す“波乱”が相次いだ。

 北中米カリブ海では米国とカナダが順当に五輪切符を獲得。オセアニアも“大本命”のニュージーランドが五輪予選決勝でソロモン諸島に11―1という大勝を飾り、危なげなく5大会連続5回目の本大会出場を決めた。

 南米は五輪予選を兼ねた22年南米選手権でブラジルが優勝を飾り、五輪全8大会連続出場を達成。準優勝のコロンビアは準決勝でアルゼンチン(同31位)を撃破するなど2大会ぶり3度目の出場権を獲得した。

 残るアフリカ予選はガーナ(同61位)、ザンビア(同70位)、チュニジア(同77位)、モロッコ(同60位)、カメルーン(同68位)、ナイジェリア(同34位)、タンザニア(同146位)、南アフリカ(同52位)の8チームが第3ラウンドに進出。2枠の争いはガーナ―ザンビア戦とチュニジア―モロッコ戦の勝者同士の決戦で1枠。カメルーン―ナイジェリア戦とタンザニア―南アフリカ戦の勝者同士の決戦により、もう1枠が決まることになった。

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