鎌田母校・東山　星稜撃破　日本代表の先輩と同じ背番15のFW豊嶋大暴れ2発

第101回全国高校サッカー第2日・1回戦   東山2―１星稜 （ 2022年12月29日    オリプリ ）

＜星稜・東山＞前半、先制ゴールの豊嶋に駆け寄る東山イレブン（撮影・長久保　豊）
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　V候補の一角に挙がる東山が1回戦屈指の好カードを制した。星稜撃破に導いたのは、母校の先輩で日本代表MF鎌田大地がW杯カタール大会でつけた背番号15を背負うストライカーのFW豊嶋蓮央（れお、3年）だ。

　「うれしいけど、チーム全員で取った得点。感謝している」

　前半21分に相手DFからボールを奪って先制の左足シュート。後半17分には右からのクロスを頭でたたき込んだ。最終的に1点差に迫られただけに、大きな2得点になった。

　C大阪内定のMF阪田澪哉（れいや、3年）らを擁し8強入りした前回大会を経験した6選手とは違って「エリートじゃない」キャリアを歩んできた。中学時代にウエートリフティングで全国8位。NBA選手で平均70センチといわれる垂直跳びで85センチを計測する身体能力を誇るが、定位置をつかんだのは最上級生になってから。「OBがW杯に出ているというのは単純に刺激」と話す福重良一監督。G大阪ユースに昇格できず東山に進学し、そこから大きく羽ばたいた鎌田の存在は現役生たちの励みだ。

　「人の話を聞き入れて、あとは謙虚に努力する方だったと聞いている」と豊嶋。2回戦の相手は聖和学園（宮城）だ。2戦連発で再び勝利し、気持ちよく年越しを迎えるつもりだ。