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ベトナム代表の韓国人指揮官が試合前日会見で激怒「いきすぎた防疫措置で不当な扱いを受けている」

[ 2022年3月28日 19:08 ]

<サッカーベトナム代表練習>円陣で指示を出す朴恒緒監督(左から2人目)(撮影・西海健太郎)
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 7大会連続7度目のW杯出場を決めた日本代表とあす29日に対戦するベトナム代表の朴恒緖パク・ハンソ監督が28日、試合前日会見で吠えた。指揮官は「現在の状況について申しあげる前に、ベトナムサッカー協会と日本サッカー協会は非常に有効的な関係にあると思っている。今後もこの友好関係が長く続くことを心から願っている」と前置きすると、日本の防疫措置に噛みついた。

 「我々はアウェーに戦いにきたチームだ。なので、開催国の防疫措置を遵守するのは我々の義務だと思っているが、あまりにも行き過ぎているのではないかと思う。我々はベトナム代表として試合をしに来ている。しかしながら、あまりにもいきすぎた防疫措置によって、不当な扱いを受けていると言わざるを得ない。非常にプライドが傷ついたし、主催国の日本に対して、ホームとしての配慮、そしてアウェーの国に対する尊重が足りないのではないかと、監督として思っている」

 朴監督の抗議は止まらない。「こういう状況で監督として抗議するべきと思い、私は抗議した。すると、防疫義務違反で3日間隔離すると言われた。このように不当な扱いを受け、抗議しただけで隔離をするのならば、喜んで隔離されようではないか。いくらでも隔離されて構わない。しかし、代表監督として私が抗議をするのはチームのためにも当然なことだと思っている」。さらに新型コロナウイルスの陽性判定で隔離された通訳にも言及する。

 「隔離されている通訳は、正式なPCR検査を受けさせてほしいと何度も要請した。しかし、ずっと断られ続けている。私は韓国人で、ベトナム代表の監督だ。この通訳がいないと、選手たちと意思疎通を図ることができない。そういった意味でも、もう少し配慮してもらえないかと言った。だが、これに対しても“ノー”の一点張りだった。このような状況で非常に我々は非常にプライドも傷ついたし、ベトナム代表の監督として非常に残念な気持ちでいっぱいだ。もう少し配慮をしてもらえたらと思っている」

 朴監督によると、陽性判定を受けたのは通訳を含めた3人だという。ベトナムと日本では陽性の基準値が違い、「ベトナムでは陽性と判定されない数値だ」とするとともに、日本の基準値を「日本に到着するまで知らなかった」と主張。最後まで強い口調で話し続けた。

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2022年3月28日のニュース