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C大阪・清武が雪辱誓う 27日今季ホーム最終戦VS名古屋 先月ルヴァン杯決勝で苦杯

[ 2021年11月24日 05:30 ]

C大阪・主将の清武弘嗣が今季ホーム最終戦の名古屋戦で雪辱を誓う
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 C大阪は27日にヨドコウ桜スタジアムで名古屋と対戦する。10月30日のルヴァン杯決勝で苦汁をなめさせられた相手を迎える今季ホーム最終戦。名古屋を破って4強進出した天皇杯の準決勝、決勝が12月に控えており、リーグ戦快勝で勢いをつけたいところ。その先頭に立つのは主将MF清武弘嗣(32)だ。

 小菊監督をルヴァン杯では胴上げできなかった。試合後のセレモニーで歓喜に沸く名古屋の選手たちを見つめた清武は「悔しい気持ちでいっぱい」と唇をかんだ。「(準優勝は)味わいたくないもの。今日見て感じたもの、この光景を忘れずに成長していきたい」

 ベンチスタートで後半開始からピッチへ。その直後、同2分に先制された。前半から引いて堅く守る名古屋を崩すのはいよいよ難しくなり、同34分に追加点を奪われた。完敗だった。「この悔しい気持ちをリーグ戦、天皇杯にぶつけたい」

 主将の言葉通り、今月3日のアウェー徳島戦に勝ってJ1残留を確定した。今季唯一残されたタイトル獲得のチャンスである天皇杯は12月12日に準決勝、19日に決勝が実施される。その前に臨む今季ホーム最終戦は相手が名古屋。ここで快勝して天皇杯へ勢いをつけたいところだ。

 今季のチームはリーグ戦で4月18日のホーム浦和戦に勝利後の11戦、約4カ月間も白星なしと苦しんだ。「チームも僕自身も結果が出なくて悔しいシーズンを過ごした。小菊監督になって、すぐにケガして一からパフォーマンスをつくり直さないといけなかったのも、ふがいない」。前任のレヴィー・クルピ氏に代わり就任した小菊監督が初めて指揮を執った8月28日のアウェーG大阪戦で右足首を痛めて離脱。復帰したのは10月10日、浦和とのルヴァン杯準決勝第2戦だった。同27日に天皇杯準々決勝の名古屋戦で復帰後初先発。CKから前半の2点を演出して改めて存在感を示した。

 10年夏にドイツ移籍したMF香川真司に代わる存在として清武はC大阪で先発定着した。だが大分から移籍当初は出番に恵まれなかった。「(当時も)小菊さんは選手に寄り添ってくれる人だった。僕が海外へ行けたのも、帰ってからここにいるのも小菊さんがいたから。小菊さんのために結果を残したい」。主将としてチームを引っ張り、勝利を積み重ねる。

 ◇清武 弘嗣(きよたけ・ひろし)1989年(平元)11月12日生まれ、大分市出身の32歳。明治北SSC、カティオーラFCを経て大分U―15に進む。同U―18から08年にトップ昇格。10年にC大阪へ移籍、12年7月にドイツ1部ニュルンベルクに完全移籍。14年7月にドイツ1部ハノーバーに完全移籍し、16年6月にスペイン1部セビリアに完全移籍。17年2月に完全移籍でC大阪に復帰。1メートル72、66キロ。利き足は右。

 《守備から流れつくる》堅守を誇る名古屋に対し、C大阪も「いい守備」から流れをつくりたい。その中心となる元韓国代表GK金鎮鉉(34)は3日のアウェー徳島戦でJ1出場通算319試合となり、クラブ最多だったMF森島寛晃(現社長)の318試合を抜いて現在も記録更新中。「自分がそうなれたのはうれしい。もっともっとセレッソのために責任感を持ってやらないといけない」。相手に決定的な場面をつくらせないのが第一だが、万一の危機には守護神が立ちはだかる。

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