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C大阪 無念サクラ散る 1点が遠く…乾は責任痛感「悔しさしかないし、ふがいない試合」

[ 2021年9月16日 05:30 ]

ACL決勝トーナメント1回戦   C大阪0-1浦項 ( 2021年9月15日    ヨドコウ )

<C大阪・浦項>後半、パラシオス(奥)に倒される乾(撮影・北條 貴史)
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 16強による決勝トーナメント1回戦が各地で行われ、C大阪はホームで浦項(韓国)に0―1で敗れた。前半25分にCKから先制点を献上すると、元日本代表MF乾貴士(33)ら攻撃陣は最後までゴールを奪えず。11年大会以来の8強入りを逃し、日本勢で勝ち残ったのは名古屋のみとなった。

 どれだけ攻めても、最後までゴールが遠かった。1点を追う後半アディショナルタイム。乾が蹴った右CKからボールがこぼれ、これを拾ったMF西川が前を向いて左足を振り抜く。だが、狙いすました一撃は枠を捉えられず、その瞬間にタイムアップを迎えた。

 「悔しさしかないし、ふがいない試合をしてしまっている。チームメート、クラブ、ファンのためにも勝ちたかったけど…。悔しいですね」

 試合後のインタビューで乾は自分たちを責めた。13連戦の10試合目で、直近のリーグ戦からスタメン6人を入れ替え、コンディション不良のMF坂元はメンバー外に。一方で復帰した乾や負傷明けのMF奥埜らを先発起用したが、相手の圧力に序盤は押され、前半25分にCKからMF李勝模(イスンモ)に先制点を許した。

 後半は主導権を握って押し込み、同20分から西川、同30分から元日本代表FW大久保と攻撃的な選手を次々と送り出した。だが、決定機に近い形を仕留められず、ホームという有利な立場で臨んだ一発勝負を落とした。無念の思いを抱えつつも、小菊監督は前を向いた。

 「球際や1対1のバトルは、国際ゲームの厳しさやタフさを実感した。若い選手たちは、肌で感じたものを未来につなげられるかが大事になる」

 3年ぶりとなるACL挑戦はベスト16で幕を閉じた。試合後、うなだれながらサポーターにあいさつをするC大阪の選手とは対照的に、歓喜を爆発させた浦項の選手たちはピッチで記念撮影。この悔しさをリーグやルヴァン杯、天皇杯で晴らすしかない。

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