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柏・オルンガ 絶品串に日本人のような表情…今年の活躍につながった“適応力”

[ 2021年1月5日 05:30 ]

オルンガ(中央)と記念撮影する(右から)鳥よしの武藤店長、浩子さん
Photo By スポニチ

 【記者フリートーク】「表情が日本人ぽくなりました――」。常磐線の南柏駅西口から徒歩3分。居酒屋「鳥よし」の武藤光洋店長(53)は、J1柏のFWマイケル・オルンガ(26)の印象をそう語った。18年夏に加入して間もなく、専属の早川エジソン通訳(53)に連れられて訪れたのが、きっかけだったという。

 数多くのメニューが並ぶ同店で、オルンガが特に好んだのが「うなぎ串」だった。2本で770円(税込み)。パリパリの皮を丁寧に剥いで、ふわふわの身だけを食べるのがオルンガ流だ。「はにかんだような優しい笑顔で食べるんです」と、武藤さんは明かす。

 印象に残っているシーンがある。オルンガが箸を使いこなす姿に関心していると、横にいたエジソン通訳が「何でも日本のものにチャレンジしようとするんです」と。見ず知らずの異国の地。そこで適用しようと懸命に生きる姿が、ピッチでのオルンガと重なった。

 今季は28得点でクラブ初の得点王にMVP。ケニア出身選手初のJリーガーとして歴史に名を刻んだ。武藤さんは「好き嫌いもない。出されたものを文句も言わず、ニコニコと食べていた。適応力が今年の活躍につながったんじゃないかな」と振り返る。

 昨年はコロナ禍に見舞われ、オルンガが店に足を運ぶことはなかった。それでも、画面を通して活躍する姿に武藤さんはうなずいていた。(柏担当・清藤 駿太)

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2021年1月5日のニュース