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神戸DF高徳 ボール蹴る喜び コロナ回復退院1カ月「医療関係者に感謝」

[ 2020年5月28日 05:30 ]

練習で汗を流す酒井(C)VISSEL  KOBE
Photo By 提供写真

 神戸の元日本代表DF酒井高徳(29)が27日、新型コロナウイルス感染から回復後、初めて報道陣の前で思いを語った。神戸市西区での非公開練習後にオンラインで取材対応。「少しでも早く試合が始まって、元気のなかった日本や世界中のみんなにサッカーで少しでも恩返しができれば。今でもたくさんの方から励ましをもらっている。自分の元気な姿、活躍している姿を見せて恩返しをしたい」と奮起を誓った。

 3月30日、Jリーガーとしては初めて新型コロナウイルスに感染したことが判明。その後に兵庫県内の医療機関に入院し、4月25日に退院した。「(コロナで)苦しい思いや悲しい思いをしている人がいっぱいいる中で、自分は健康に病院を出られたこと。医療関係者の皆さまに感謝しているのが一番の気持ち」。入院時には食事量を増やしてもらうなどサポートを受けた。

 だからこそ、医療関係者、そしてサポーターらへの「恩返し」の気持ちが強い。「サッカーで何かを恩返しすること。それは僕らの仕事の一部。変則なリーグになると思うけど、モチベーションとプロ意識を高く持ってリーグを全うしたい」。7月4日の再開を第一候補に調整が進むリーグ戦。今まで以上の熱量を胸に、酒井が再びピッチに立つ。
 
 【酒井高徳と一問一答】
 ──練習が再開。
 「本当に素直にうれしい。サッカーに関われない期間が長く続いたので。芝生の上でボールを蹴って、仲間たちとプレーできる喜びを感じている」

 ――リーグ再開が近づく。不安は?
 「みんなが思う不安と変わらず、感染のリスクが誰にでもあるというところは自分も不安に思っている。感染者で再陽性になる方もいるという情報も入っている。リスク管理をしっかりやりたい」

 ――過密日程となる今季。大事なのは?
 「専門的な面でいえば、試合やトレーニングをすると免疫が落ちるというところ。試合後の体調管理はこれまで以上に気をつけないといけない。連戦でケガのリスクも高くなるし、今まで以上にチーム全体で戦わないといけない。難しいシーズンになると思う」

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2020年5月28日のニュース