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板倉 マンC移籍!川崎Fの東京五輪世代MF、移籍金は1億4000万円

[ 2019年1月15日 05:30 ]

川崎FのU―22日本代表MF板倉(上)
Photo By スポニチ

 川崎FのU―22日本代表MF板倉滉(21)が、プレミアの名門マンチェスターCに移籍することが14日、分かった。現地メディアによれば移籍金は100万ポンド(約1億4000万円)で複数年契約。同クラブが世界中の若手有望株を集結させるプロジェクトを推進する中、20年東京五輪の主力候補にも大きな期待が寄せられている。当面は労働許可証の関係で他チームで武者修行する予定だ。

 東京五輪のホープに、世界屈指の名門から白羽の矢が立った。川崎Fの下部組織で育った板倉は、早くから将来を嘱望され、昨季期限付き移籍した仙台でその才能が一気に開花。身長1メートル86を誇る大型ボランチで、センターバックもそつなくこなす。約1年半後に控える東京五輪では、主軸として活躍が期待されている。関係者によると、マンチェスターCは「将来性を高く評価している」という。地元メディアによれば、移籍金は100万ポンド(約1億4000万円)と高額で、まさに期待値の高さが表れた形だ。

 マンチェスターCはいわずと知れたプレミアの強豪。昨季も名将のグアルディオラ監督のもと、通算5度目のリーグ優勝を果たした。08年にはシティーフットボールグループを創設。14年には横浜の一部株を取得するなど、世界的なブランド確立を目指している。現在は世界中の若手有望株を集結させる一大プロジェクトも推進中で、板倉は多くの名前が記されたリストから厳選されたという。

 板倉はA代表経験がないため、プレミアリーグでプレーするために必要な英労働許可証が取得できない可能性が高い。今後は他リーグに武者修行する可能性が高いが、川崎Fアカデミー出身のあふれる才能が、まずは世界的名門の扉をこじ開けた。

 ◆板倉 滉(いたくら・こう)1997年(平9)1月27日生まれ、横浜市出身の21歳。川崎Fの下部組織出身で15年にトップ昇格。16年8月6日の甲府戦でJリーグデビューを果たした。17年にはU―20W杯に出場。18年は期限付きで仙台に移籍、24試合に出場し3得点をマーク。J1は31試合で3得点。本職のボランチの他にセンターバックもこなす。1メートル86、75キロ。利き足は右。

 ▽マンチェスター・シティーFC 1880年創設で1894年から現名称。同じマンチェスターを本拠地とするユナイテッドとは対照的に、98〜99年に3部へ降格するなど低迷期が続いたが、08年に新オーナーとなったUAE王族の豊富な資金をバックに大型補強でチーム強化。昨季は就任2年目のグアルディオラ監督の下、4季ぶり5度目のリーグ制覇。主なタイトルはFA杯とリーグ杯が5回ずつ、欧州カップウィナーズ杯1回。チームカラーは水色。ホームはエティハド・スタジアム(5万5017人収容)。

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2019年1月15日のニュース