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長友“神の手”再び!北川に差し伸べる「話し合いたい」

[ 2019年1月15日 05:30 ]

アジア杯1次リーグF組   日本―ウズベキスタン ( 2019年1月17日    UAE・アルアイン )

<日本代表練習>第3戦が行われるアルアインの宿舎に到着した長友(手前)(撮影・小海途 良幹)
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 F組の日本は13日、1次リーグ第2戦でオマーンに1―0で2連勝し、勝ち点6で16強による決勝トーナメント進出を決めた。辛勝から一夜明けた14日はアブダビ近郊で調整してから午後に第3戦が行われるアルアインへと陸路で移動。DF長友佑都(32)は、オマーン戦で力を出し切れなかったFW北川航也(22)との会談を熱望した。17日は1位突破を懸けてウズベキスタンと対戦する。 アジア杯日程&結果  1次リーグ順位表  日本代表メンバー

 長友が、“神の手”を差し伸べる。エースの大迫を欠く中、数多くのチャンスをつくりながら1点しか奪えなかったオマーン戦。話題がシュートを1本も放てないまま後半12分で交代した1トップのFW北川に及んだ時、32歳は言った。「ちょっと彼とも話し合いたい。若手がイキイキとプレーできていないのは、ベテランの責任でもある」。責任の矛先を自らベテランに向けて、会談を申し出た。

 北川はまだ22歳。国際Aマッチはオマーン戦が4試合目。「将棋で言うと飛車、角のレベル」という大迫の代わりに1トップに抜てきされたが、欲しいタイミングでパスは来ず、連係の課題が浮き彫りになった。中でも長友が口にしたのは「遠慮」の姿勢だった。「若さと経験のなさで、まだ自分自身を出し切れていない。遠慮している。そこはベテランの選手たちが、雰囲気やモチベーションをつくってあげられるかが大事」と話した。

 試合は微妙な判定に救われた。前半45分、MFヤハヤエイのシュートがペナルティーエリア内にいた長友の手に当たったように見えた。自身も「腕に当たりましたね。結果的に“神の手”になって良かった。(準々決勝から導入の)VARがあったらハンド(の判定)になっていた可能性が高い」と86年W杯メキシコ大会で手で得点を決め「神の手」とされたマラドーナのプレーになぞらえて認めたが、PKにはならなかった。仮になっていたら、引き分けもあり得た試合だった。

 神の手に救われたのなら、その手を差し出して後輩を救う。会談の相手として選んだのは北川だが、もちろんコミュニケーションを取らないといけないのは北川だけではない。武藤もそう。「大迫の代わりじゃない。俺がチームを変えてやるんだ!それくらいの気持ちがほしい」。32歳のベテランは、誰もが良さを出せる雰囲気づくりに尽力する。

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