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“やんちゃ軍団”まとめた!黒田監督「檀崎に頼りすぎ」大会直前に主将代える荒療治

[ 2019年1月15日 08:21 ]

第97回全国高校サッカー選手権決勝   青森山田3―1流通経済大柏 ( 2019年1月14日    埼玉ス )

<青森山田・流通経大柏>優勝し胴上げされる青森山田・黒田監督(撮影・西尾 大助)
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 1回、2回、3回。5万4194人が詰めかけた埼玉スタジアムの宙に、黒田剛監督(48)が舞った。22回目の出場での悲願の初優勝から2大会ぶり2度目の戴冠。「複数回勝てば、高校サッカー界で名将と呼ばれる人たちに一歩近づける」。東北の雄を率いる指揮官が、偉大な先人の仲間入りを果たした瞬間だった。

 過去には教員として生徒を教えた。チームづくりの根底には教育者としての信念がある。

 「サッカーの前に一人の人間として」――。

 精神面の教育に重きを置き、選手にはまず礼儀とマナーを叩き込む。今大会中も、午後8時30分には選手からスマートフォンを回収。チームメートとの会話や睡眠時間を大切にするよう促した。

 今年のチームは「何回ぶち壊れたか分からない。やんちゃな世代」と評する。今大会直前には主将の交代を決断。「チームが檀崎に頼り過ぎていたし、本人のパフォーマンスも上がらなかった。失敗する可能性もあったが、代えないと後悔する」と荒療治で引き締めた。

 決勝前日に行った最後のPK練習では、自ら2度ゴール。「おー」と盛り上がる選手たち。「子供たちが考えていることぐらいすぐに分かる」と自慢げ。礼儀を重んじつつ、選手との距離は近い。チームを取り巻く一体感は、青森山田の伝統として引き継がれる。

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