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【堀池巧 視点】アイスランド 大国も凍える徹底した堅守速攻

[ 2018年6月18日 09:42 ]

W杯1次リーグD組   アイスランド1―1アルゼンチン ( 2018年6月16日    モスクワ・スパルタク競技場 )

堅守速攻が光ったアイスランド代表
Photo By ゲッティ=共同

 アイスランドの大健闘が光った。欧州選手権で見せたように堅守速攻で、FWからDFまで10人全員が20メートルのゾーンで守っていた。特にメッシには2人付いていた。徹底して守るだけでなく、攻撃の推進力もあり、カウンター攻撃の時にはゴール前に何人もの選手が攻め上がり、完成度が高かった。

 同点にした場面は左サイドから右、中と展開し、こぼれ球を押し込んだ。相手GKがライナー性のクロスをはじいたのは5、6人が攻撃していてどこからシュートされるか見極めづらく、態勢が整わなかったからだ。相手に合わせるのではなく、自分たちのスタイルを貫くことで、個で勝る格上のチームと互角に戦うことができた。

 アルゼンチンはメッシに依存しているために、エースが封じられると苦しくなる。それでもアグエロのゴールはワールドクラスだった。シュート性の強いパスをピタリと止めて、一瞬相手に体をぶつけてシュートするスペースをつくり、ちょっと下がってシュートした。大きな相手に見事なテクニックだった。 (元日本代表DF)

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2018年6月18日のニュース