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モウリーニョ監督 “犬猿の仲”退任発表のベンゲル監督に敬意「引退はしないでほしい」

[ 2018年4月20日 22:42 ]

マンチェスターUのモウリーニョ監督
Photo By AP

 プレミアリーグの強豪アーセナルのアーセン・ベンゲル監督(68)が今季限りで退任することについて、犬猿の仲だった宿敵指揮官も敬意を表した。マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督(55)は20日の会見で「プレミアリーグ優勝3回、FA杯優勝7回。日本とフランスで成し遂げたこと、フランスサッカーへの貢献、彼がやってきたことはみんなが知っている」とJ1名古屋時代を含めた業績を称え「彼が(退任という)決断にハッピーなら、私もハッピーだ。引退はしないでほしいね」と語った。

 両者の激しいライバル関係は、モウリーニョ監督がチェルシー時代の2005年に勃発。ベンゲル監督は「ステューピッド(バカ)」、モウリーニョ監督は「のぞき趣味の変態」などと誹謗中傷し、法廷闘争寸前までエスカレートした。その後もモウリーニョ監督が「失敗のスペシャリスト」と挑発するなど舌戦は繰り返され、2014年には試合中にベンゲル監督がモウリーニョ監督を突き飛ばす“事件”が起こった。

 ベンゲル監督との過去の関係を後悔しているか、と記者から質問されたモウリーニョ監督は「典型的なピッチ外の人間からの質問だ。監督や選手じゃなければ、我々が互いをリスペクトするやり方は分からない。一見してそう見えなくてもだ。パワー、野心、能力のぶつかり合いだった」と互いの力を認めていたからこその衝突だったと説明。4月29日のホーム・アーセナル戦に向けて「オールド・トラフォードに来る時には、我々はミスター・ベンゲルにふさわしい敬意を示すだろう」と語った。

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2018年4月20日のニュース