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浦和 同点弾の阿部主将が魂の叫び「ここから這い上がっていきましょう!!」

[ 2017年7月9日 21:10 ]

明治安田生命J1第18節最終日   浦和2―1新潟 ( 2017年7月9日    埼玉 )

<浦和・新潟>インタビューでサポーターに声をかける浦和・阿部
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 浦和はホームへ最下位・新潟を迎えた1戦に2―1で逆転勝ち。ペトロヴィッチ監督が自らの進退を懸けて臨んだ1戦をものにした。

 前半35分に先制を許した浦和は1点を追う後半29分、森脇のシュートが右ポストに当たってハネ返ったボールを主将の阿部が右足で決めてまず同点。同34分にはラファエル・シルバが自らのヘディングシュートのこぼれ球を右足で押し込んで逆転した。

 劣勢から流れを変える同点弾を決めた阿部は、試合後のヒーローインタビューで「先に失点してしまったので、きょう見に来た多くの方が”またか”と思ったんではないかなと思いますけど、僕ら…強い気持ちを持って…」と話すと、一瞬言葉に詰まり「チームのために、仲間のために走る、走り切る。その思いで戦いました」と続けた。

 お穏やかな性格の阿部が、ゴール後は珍しく吠えた。「いや〜…なんかたまってたんでしょうね」とその瞬間を振り返った阿部は「素直に、点は誰でもいい、誰が決めても良かったんで。1点入って、うん。ここからだって思ったんで良かったです」と自らの言葉を噛みしめるように話した。

 浦和は3連敗の後、1日の広島戦(埼玉)に4―3で勝利。だが、5日の川崎F戦(等々力)に1―4で敗れ、試合後にはペトロヴィッチ監督が選手バスの出口を封鎖していた500人近いサポーターとの議論に応じ「新潟戦で勝ち、(12日の天皇杯・J2熊本戦も勝って)連勝できなければ、私が一番最初にここから出て行く」と新潟戦に自身の進退を懸けることを明言していた。

 サポーターへの思いを聞かれた阿部は「苦しい時、仲間うちで皆で声を出していますが、皆さんの最後のひと声が僕らにこの逆転という結果を…」と話すと「はーっ」と大きく息を吐き、「達成できたと思っています。ありがとうございます」と感謝。「でも!浦和レッズ!これから!ここから這い上がっていきましょう!!」とこみ上げる思いを必死に抑えながら声を張り上げた。

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